主要政策のご紹介 06

 ■ 日弁連行事のICT導入による活性化



  「若手の会務離れ」と「多重会務者」問題――問題意識⑴

弁護士数が急速に増加してきた時期から、各地のベテラン会員の嘆きとして「若手の会務離れ」が聞かれるようになりました。現状、多くの若手会員が一生懸命に会務に取り組んでいることは確かですが、他方、業務面での厳しい生存競争の中、会務への興味・関心の有無にかかわらず、会務に関わる余裕を持てない若手会員が増えていることも実情です。
会務離れが進むことにより、弁護士の人権擁護活動の基盤が弱くなるばかりでなく、一部の会員への会務負担の集中(多重会務者化)が進み、会員間における不公平感の発生にも繋がり、弁護士の「分断」が進みかねません。

  日弁連総会への参加の実情――問題意識⑵

日弁連総会における決議は、弁護士の総意としての性格を帯びるものですが、総会への弁護士の出席状況は、下のグラフのとおりです。
出席数は、代理出席を含めても全体の30%未満であり、本人出席に至っては全体の2%にも及びません。ここ何年も同様の状況が続いています。「総意」というには、あまりにも寂しい数字です。

  ICT導入による日弁連総会の活性化

若手会員にとって、日弁連は遠い存在だと受け止められているようです。それならば、日弁連は、自ら若手会員に近づくよう努めなければなりません。日弁連総会については、インターネットによるライブ・動画配信の実施や、電子投票の導入を検討するべきでしょう。
日弁連総会のために全会員が一堂に会することは、そもそも不可能であり、非現実的です。総会におけるICT(Information and Communication Technology; 情報通信技術)の活用は、参加率の向上によるより適正な「総意」形成プロセスの実現のためにも必須の試みです。

  伝統行事の利用――総会以外の日弁連行事の動画配信

総会ばかりでなく、人権擁護大会、司法シンポジウム、弁護士業務改革シンポジウムなどの各種伝統行事についてもライブ・動画配信を行い、会員の参加と意識高揚を図るべきです。同時に、これらの行事は日弁連の人権擁護を始め各種活動を強力に推進しているわけですから、これらを市民に広報する重要な手段として、市民向け動画配信を行うことも検討していきます。